夏の宮殿 ペテルゴフ-2
大滝
 7段の噴水付きカスケードが中央の噴水の両側に配置されています。カスケードの両側には金色の像。

別の拡大
ペテルゴフの建設にはフランス、イタリアをはじめ世界中から優秀な技術者が集まり、ピョートル大帝も積極的に関与し、大帝の手書きの設計図も10数枚残されているとのこと。一部が完成し祝典が行われたのは1723年、大帝の死の2年前。沢山の噴水はポンプを使わず自然の高低差の圧力を利用。22km離れた水源から導水。上の庭園にも噴水があるのでもっと高いところの池からパイプで水を持ってきているよう。
 噴水システムはロシア人技術者のワシリー・トゥヴォルコフによるもので最初の噴水が動いたのは1721年。これほど多くの噴水が動いているところはないと思われます。その量はざっと毎秒1トン。夏の間だけの運転ですが、40万人の都市の水道使用量に匹敵します。寒い地域で農業用の水が必要ないところなので、今でも続いているものと思われます。

サムソンの噴水

 カスケードの下に直径40mの池があり、中央に大きな噴水とサムソンの像。


 ー次頁へ