智積養水(四日市市) 2004.4 写真撮影 四日市市 篠原勝彦さん
智積養水は、鈴鹿山脈のふもと、隣接する菰野町の蟹池に源を発する流れで、延長2.5キロ、幅約1メートル、蟹池という湧水を水源とする用水。水不足に悩んだ江戸時代に石樋を埋めて水を引いたのが始まりです。
  年間を通じ豊かな水量(日量19,000トン)があり、飲料水や炊事・防火のための水として、生活に密着していたため、いつしか「養水(養い水)」と呼ばれるようになりました。
出典 智積養水
昔はこの池の西側、二百米ほど上に小さな池がありました。小さいながら湧出量は豊富で、水の湧き出るさまが、あたかも蟹が泡吹くかに見え、しかも付近にか川蟹が多く棲むところから、いつしか蟹池と呼ばれるようになりました。
この湧水の水源は、三滝川の流水が上流部で地下に浸透し伏流水となってここで自然に湧出するものです。
  蟹池から出た流水は神森地内の水田を潤しさらに字諸下、金田あたりの湧水を集めて、森集落の南東で金渓川を樋管で潜らせていますこの樋管を三十三間洞とよび、その末の用水は「智積用水」として四日市市智積地区の耕地を養う灌漑用水となり、また同地区の生活用水として現在も大切に用いられています。
   西勝寺付近

交通
近鉄名古屋線「四日市駅」⇒近鉄湯の山線湯の山温泉行(約15分)「桜駅」下車⇒徒歩3分