逆転の思想−161        目次
              水道公論2016年10月号


 パソコン信頼度低下の進行
 2012年末にパソコンを買い換え、この時ウインドウズ8にしたが、使用途中でダウンしてしまった話は、この連載139(2014年10月)で書かせていただいた。
 その後であるが、勧められるままに8.1そして10とバージョンアップしている。入っている各種ソフトを入れ換えなくていいので移行は難しくないが、問題が殆どなかった7に比べ、相変わらずおかしなことが起きている。
 初期画面が従来型とスマホのようなタイルの画面と二つあるのはいいが、相変わらず操作がしにくい。ただ終了ボタンがなくマウスを画面の端に持って行ってやっと終了操作の画面があらわれるという、戸惑うしかないことは減っている。
 ファイルやフォルダーの内容を示す、エクスプローラで、名前の変更や、ファイルの追加を画面に反映しないこれまでなかった変で面倒な事が時々起きる現象は今も改善されていない。一時メールでも起き、間違いメールを送ってしまった。マニュアルは役に立たないことが多く、インターネットで検索して教えてもらい、簡単なF5キーを押して更新するようにしている。
 SDカードなど外部記憶装置の取り外しする際、問題がないかどうか確認するボタン(ハードウエアの安全な取り外し)がある。画面下の矢印のアイコンをクリックして出てくるようになっているが時々消えてしまうことも改善されていない。これには再起動で対処している。
 ウインドウズのバージョンアップの大作業はセキュリティ向上や新機能拡充のために行われているのだろうが、進化が必要ない大多数の使用者にとっては使いにくくなるだけのように見える。
 購入当時パソコン自体にも問題があった。本体とディスプレーが一体となった机置き型で、マウス、キーボードと本体は無線で通信していて、これが問題であった。パソコン本体に無線モジュールを取り付けたところ、動かない。不具合として事情を説明し、修理の送料はメーカーが負担してくれたが、問題ないと帰って来た。それでもまた動かないので、有線接続のマウスを使い、有線接続のキーボードを購入して使うことに。その後、モジュールを強く押したりして使えるようになったが。その後も時々、接続が切れ、モジュールを入れ直すことなどをさせられる。モジュールの接続が悪いことに気がついたので良かったが、分からなかったらどうなるであろう。パソコン会社にしてもパソコンの輸送費を負担して、動作チェックをしなければいけないのでこの機械については赤字であろう。接続の問題であるので、同種の他のパソコンでも同じようなトラブルが起きていたと思われる。
 スマホのせいでパソコン需要が減って苦しい状況からか信頼性が落ちている現在、予備機や記憶装置のバックアップなどに加え、初心者は家族、友人、専門会社などトラブル時の助っ人を確保しておくのが望ましい。

注  雑誌では番号が160となっています。