逆転の思想−164        目次
              水道公論2017年2月号


 鉄道サービスの疑問
 東京23区東端の江戸川区の団地に住んでいて、地下鉄東西線に乗れば東京駅まで20分くらいで行ける一方、不動産価格が安く住むことができありがたい。高盛土の上にあるので、災害避難地になっているし人工の浜辺まで行ける自転車道もある。ただ東西線の他に公共交通機関がなく、大混雑やサービスが問題である。
 我が国の鉄道は世界一などとうぬぼれているが、お客のピークに合わせ、皆座れるように列車を増発するなどのスイスの鉄道などに比べるとサービスは全く良くないと考える。。
 ディズニーランドの駅である舞浜駅から土日の夕方以降発車する京葉線の電車は疲れた親子連れで混む。楽しい思い出も混んで座れず疲れているのに寝てしまった子供をだっこして、立ち詰めでは後味の悪いものとなる。列車は簡単に増発できるはずであるが。
 地下鉄東西線の運営についてはいろいろ疑問があると考えるがその一つに夕方以降の下り列車の運行に問題があると思う。
 東陽町駅の次に浦安駅に止まるだけで,西船橋まで停車しない快速のあとに各駅停車が2本続き、常に快速直後の各停が快速よりも混んで遅れ、そのあとの各停が追いついてだんご運転になることがある。これは快速が止まらない駅に帰る乗客が多く、快速、各停両方が止まる都心での列車の運転間隔が一定のため快速の次の列車を待つ乗客が多くなり、乗降の時間がかかって遅れがちになるためと思われる。快速の次の各停は浦安駅以遠の駅に最速で着く一方、その次の各停は葛西駅で快速の通過待ちをするため、浦安駅以遠で降りる人はその次の快速に乗っても、追い越した各停に浦安駅で乗る事ができるので、その分も乗客が減ることになる。
 大手町駅の平日19時頃の時刻表を見ると0分発快速のあと3分毎に各停が2本続き、9分発の快速の次の各停は4分後でその後3分間隔で各停と快速が続く。快速に乗らない乗客の待ち時間が偏ってしまい、快速直後の各停が混むわけである。
 快速が止まらない西葛西駅あたりでは降りる客が多いのに、混雑がまだひどく、混んでいる車両でなく別の車両に乗車するよう放送があるほどである。また発車してすぐに次の各停が到着する。快速直後の各停の運行を早くすれば少しは改善されると思うが。
 一方、葛西駅で快速の通過待ちをする各停は快速通過後しばらく発車しない。この下り列車では新たに乗り込む乗客は少なく、降りるお客が多数乗車しているのだから、速やかに発車した方が乗客の時間節約になるのだが。過去に乗車した私鉄では、快速が追い越した後各停を速やかに発車させていた。
 私鉄では一般に速い快速は混んで、各停はすいている。
荷物のように詰め込むだけでなく、できるだけ快適に乗ってもらう工夫があるといいのだが。

注  雑誌では番号が163となっています。