逆転の思想−171        目次
              水道公論2017年9月号


 専門情報誌の価値
 パソコンの雑誌を購読している。記事の多くは難しすぎるものやあまり必要ないもので、やめようかと思っていたらいつの間にか3年継続になっていた。月あたり約千円の出費になる。
 雑誌の記事は、新製品の紹介とか解説とか色々で、ときどき、パソコンの便利な操作などを教えてくれる。画面の下にあるタスクバーがけっこう邪魔になるので細くする方法など。
 その中に古いソフトを今の環境で使える方法があった。
 なつかしいロータスのオフィスソフトでは表計算123のほかアプローチというデータベースソフトがあり、これをを年賀状住所印刷ソフトとしてずっと使っている。操作が複雑でない一方、けっこう自由度も高いので重宝している。いいソフトであるが、OSの改訂について行くのが遅れ、使われなくなっていった。
 販売が終了となって十年以上経過し、更新もないので、他のソフトを探し、エクセルや年賀状印刷ソフトなどいろいろ試したが使いにくかった。アプローチはウインドウズ7まではパソコンに入れることができるが、8以降は受付けない。受付けないのが分かったのが、8パソコンを買ってしまった後で、知っていたら7パソコンを買っていたであろう。
 仕方なくウインドウズ7の予備パソコンにアプローチを入れ年賀状印刷を行ってきた。しかし住所録の訂正など面倒であった。
 パソコン雑誌の便利に使う手法の特集の中に古いソフトを最近のOSに入れる工夫の紹介があった。
 新しいOSで古いソフトを受け付けない原因の一つとして、受け付けるかどうかの判定プログラムがOSに組み込まれていて、この判定基準は将来の使用環境を考慮するなどしていて厳しく、基準に合わなくても動くことができる場合が多いそうである。
 解決法として一時的に古いOS環境にできる方法があって、この状態にして古いソフトを読み込むことができる可能性があると解説していた。この仮想環境にできるソフトがあり、個人使用では無料とあったので思い切ってダウンロードして試してみた。
 操作している中で理解できないこともあったがウインドウズ7の環境にして、拒否されることなくアプローチをパソコンに入れることができ、今のところ住所録の修正や印刷もトラブルなしでできている。
 また123も入れることができ昔のグラフも見ることができる。
 このまま安定して使えれば大変ありがたく、情報誌の購読料を払った価値が十分にあったと感じている。