逆転の思想−174        目次
              水道公論2018年1月号


 高血圧の対処
 高血圧で血圧降下剤を長年服用していて、血圧測定を朝晩の2回行うことが勧められているのでこの7年毎日上(収縮期血圧)と下(拡張期血圧)を記録している。ただ連続して測ると数値が違って示されるのでどの値が正しいのかよく分からないのが困る。
 血圧は気候や直前の運動や気持ちの持ち方で変化するとされ、ストレスがかかると上昇するようである。病院で測定すると緊張などで高めとなるので家庭と病院とで別の目標を示す場合もある。しかし自分の場合健康診断などでは朝よりずっと低めの値が出ることが多い。
 血圧の測り方を調べると、朝は朝食前に1〜2分安静にしてから、また測定前1時間位の間には、食事・入浴・運動は避けるというのが標準のようで、朝は食卓に座ってから、夜は寝る少し前に測定している。
 朝も晩も測定する毎に変動するので5回測り、その中央値にしている。測定で座るまで体が動いているせいか、場合によるが始めが高く後の方が下がってくる。その差は上が10程度(水銀柱mm)下で5程度もある。変動幅は朝が特にひどい。お酒を飲んだり、風呂に入ったあとは血管が広がって相当下がり、飲み会のあと血圧の低い状態は2時間以上続いているようでその晩は低くなる。夜、最初に低い値が出た場合は上がることがないので測定は一回に。
 測る度に変動するするので正しい血圧はなにかということで議論があるようである。季節変動もあって冬が高くなる。ここ3年で見ると朝は上下とも5くらい、夜は上下とも10くらい冬が高い。
 年をとると上がだんだん上がってくる。一方下はむしろ下がり気味になるようである。ここ7年の間に冬の朝は上10,下5,夜は20、下5上がってきた。,夏は上が朝夜とも10上がったが、下は朝晩とも変化がない。
 血圧の基準であるが2000年に高血圧学会の治療ガイドラインが厳しくなり、上140,下95以上が高血圧とされた。その後上130、下85になった。このため高血圧の人数が増えた。降圧剤は我が国で一番多く飲まれていて、血圧降下剤と血管拡張剤の生産金額は年間7千億円を超えているそうである。一方160/100まで治療の必要がないという医学教授もおられる。
 次第に血圧が上昇しているので薬を多くした方がいいと言われている。60代の男性では正常値(上142下84)の割合が2割以上なのに70代は正常値(上146下80)の割合が2割未満に下がる資料もある。
 長年塩分を控えるようにとされてきたがそうでないという説もある。また肉類を食べることが逆に勧められるようになったことなどもあり、あまり薬に頼りたくないので迷っている。血圧の本を読んで、体操で下げられるとあるので試そうかと考えている。