逆転の思想-198        目次

              水道公論2020年3月号


 ネット接続のトラブル
 暮れから1ヶ月ほど通信速度が非常に遅くなる状態が続き、メールも作成途中で消えるなど何回も作業させられる状態になっていた。通信速度の問題であれば、通常、電話線からパソコンにつなぐルーターか、配線か、プロバイダーの処理容量くらいが予想される。ネットがうまく動かないので電話が頼りとなり、ネット契約しているニフティ窓口電話番号を探せず、ルーターと電話配線を所有するNTTの電話番号が見つかり電話したところ、機器は新しく、ニフティに問い合わせるように言われ、ニフティの電話先を教えてもらった。ニフティで状況を話すと故障窓口にまた電話させられ、出るまで40分以上待たされた。やっとつながって状況説明したところ、通信状態を調べる方法を教えてくれ、調べたところ通信の入力速度が通常の1/10程度で、出力速度は通常の状態であった。そこでまた通信回線を担当するNTTに連絡させられ、ここでもつながるまで1時間待たされたがルーターが原因と思われるので交換機器を持ってきてくれることになった。ここまで半日を要した。
 翌日午後技術者が来てくれ、機械で測定したところ、ルーターには問題なく、また、屋内ラン配線を予備の小型ノートパソコンにつなげて通信速度を測ったところ、問題なかった。
 そこでパソコンに貼ってあったNEC故障受付に電話し、つながるまで1時間も待たされたが、電話の指示に従いパソコン操作し、タスクマネージャーのスタートアップの頁にある18の様々なソフトのうちウイルス対策ソフトを除く全部を無効にした。スタートアップのソフトはパソコンの起動に伴い自動的に起動するもので、ウイルス対策ソフトなどは別としてすぐ起動しなくてもいいそうである。これで通信速度を測ったところ通常の状態に戻っていた。
 全く想像しなかったパソコンソフトの何かが邪魔していたことになる。これは搭載ソフトの問題であって、機器製造側としては責任範囲の外ということになるだろうが助かった。
 通信速度を測る方法が分かった段階で、別のパソコンをラン配線につなげて通信速度を測っておけばパソコンが原因と分かっていたのに気付かなかった。
 ネットの世界は見えないので分かりにくい上に、多数の企業が絡んでいて、パソコンの中でも機器なのかソフトなのか、トラブルの対処が非常に難しい。IT機器が詰まっている自動車のようにトラブルの持ち込みが一つであるといいのだが。ネット通信をNTTでない会社が請け負うことだけでなく、電力やガスの支払いを一つにまとめるなどがはやっているが、トラブルの時に、えらく時間がかかるたらい回しにあったりして、解決が非常に難しくなることを考えておかないといけない。また予備のパソコンなど日頃の安全弁も重要である。