宮古島の海-3         
東平安名崎
 宮古島都南の端にある岬。渚に転がる大石は昔の津波によるもの。津波は右(南西)方向からきて、崖を破壊して大石を左に動かしたらしい。

-国土地理院地図

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岬の尾根
 標高20mくらいのところに津波で打ち上げられた大石が所々に。1771年の八重山(明和)地震津波で崖が破壊されて流されたものらしい。記録では津波高は85mもあったとされるが、30m程度でないかといわれている。これだけの大石を動かしたのだからひどかったと想像できる。大石の移動はもっと以前の津波によるものという説もある。
 こういう痕跡があるのが、宮古島と120km西の石垣島。津波は中間の南のすぐ近くの狭い場所で発生したために、近くでは大変な高さになるが、離れると減衰したのでないのだろうか。海溝型地震と想定され、揺れによる被害がなかったので、海底地すべりで大きな津波が発生したらしい。
 この地域では150-600年周期で大規模津波が発生するらしい。