トイレ北側
中央の水盆らしいところの両脇に幅広のトイレ。穴の手前側が溝になっていて、これまでの手前まで切れ込んだトイレと違う。イルカの形をした袖があるのも珍しい。便座の前の床には細い穴があり、小用という説明であったが、細いので洗い水を流す穴と考えられる。水盆の水は両脇の凹みから便座の前の曲面の溝に流れ、手洗いに使われたと考えられ、便座下の段の水を下に流せないので、細い穴があると考えられる。
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トイレ南側
袖の間に便座が二つ。下の細い穴も二つ。便座の穴の手前も同じように細い溝。これまで見てきたローマ時代のトイレは便座の手前側にも穴が続いていて手を入れて海面などでお尻を拭くものと思っていた。ここでは小用やお尻ふきは立っていたのだろうか。
ガイドブックに載っていた2階建ての民家の4穴のトイレ便座も、袖はないが同じ形であった。
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