多摩川の水質の変遷        2000.3.18/2004.9.18改訂

東横線が多摩川を渡るところにある調布堰と多摩川です。東横線の上り電車から撮っています。
左側は現在の写真      きれいになってきています
右側は70年代の写真    堰下流の白いものは洗剤による泡です。
多摩川は東京の貴重な水資源になっています。また多数の人の憩いの場所でもあります。 戦後の経済成長とともに多摩地域の人口は急増し、多量の生活排水によって多摩川は汚れてしまいました。1970年代にはこれ以上になると生物が住めない川になると言われる
BOD10mg/lに近いまで汚れていました。
 しかし多摩川流域下水道、公共下水道の整備に全力が注がれ、家庭下水が下水処理場で処理されるようになり次第にきれいになってきています。
水道普及率が9割まで上がった現在ではマスや鮎などが住めるとされるBOD2mg/l くらいまでになりました。−グラフは東京都資料による−
 多摩川は上流から流れてきた水の
殆どが上水道などに取水されている、都市河川の代表のような存在です。 取水のため、流れる水の6割は下水処理水といわれています。川の流れが少ないと少しの汚れが入ってきても川は汚れてしまいます。きれいにする一層の努力が必要です。
    −多摩川の流れの変化